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黒馬
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あを
ふりがな文庫
“
黒馬
(
あを
)” の例文
荷馬車はもう準備が出來てゐて、權作は嚊に何やら口小言を言ひながら、脚の太い
黒馬
(
あを
)
を曳き出して來て馬車に繋いでゐた。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
カテリーナ! 老総帥が
黒馬
(
あを
)
に跨がつてゐる、その手には権標が輝やき、ぐるりには
衛兵
(
セルデューク
)
の垣、四方にはザポロージェ人の赤い海が沸き立つてゐる。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
黒馬
(
あを
)
にもよく乘つた、玉蟲もよく捕へては針で殺した、蟻の穴を獨樂の心棒でほぢくり囘し、石油をかけ、時には憎いもののやうに毛蟲を踏みにじつた。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
荷馬車はもう
準備
(
したく
)
が出来てゐて、権作は
嬶
(
かかあ
)
に何やら口小言を言ひながら、脚の太い
黒馬
(
あを
)
を曳き出して来て馬車に繋いでゐた。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
黒馬
(
あを
)
の背に跨がつて疾駆したり、自由と信仰のために戦ふすべを、哥薩克らしい酒の呑み方を、遊蕩の味を、教へて呉れませう? 死んでおしまひ、坊や
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
籠ながら涼し花もつ秋草はその
馬柵
(
ませ
)
越しに
黒馬
(
あを
)
が食みつつ
風隠集
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
軈て權作は、ピシャリと
黒馬
(
あを
)
の尻を叩いて、『ハイハイ』と言ひながら、自分も場車に飛乘つた。馬は白い息を吐きながら、南を向けて歩き出した。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
青いジュパーンに
黄金
(
きん
)
いろの帯をしめたのが眼を射る。旋風のやうに
黒馬
(
あを
)
が鬣を振る。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:03 怖ろしき復讐
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
軈
(
やが
)
て権作は、ピシヤリと
黒馬
(
あを
)
の尻を叩いて、『ハイ/\』と言ひながら、自分も馬車に飛乗つた。馬は白い息を吐きながら、南を向けて歩き出した。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『ハア、俺ア
老人
(
としより
)
だで可えが、
黒馬
(
あを
)
の奴ア
怠屈
(
てえくつ
)
しねえで喜ぶでヤ。だら、
明日
(
あした
)
ア早く來て
御座
(
ごぜ
)
え。』
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『ハア、俺ア
老人
(
としより
)
だで可えが、
黒馬
(
あを
)
の奴ア
怠屈
(
てえくつ
)
しねえで喜ぶでヤ。だら、
明日
(
あした
)
ア早く来て御座え。』
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
“黒馬”で始まる語句
黒馬旅館
黒馬博士