“黒木”の読み方と例文
読み方割合
くろき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるとき、黒木くろき近衛師団長の検閲がおこなわれた。私はひとり、青山あおやま練兵場に引きだされた。師団長はじめ参謀らがならんでいた。
私の歩んだ道 (新字新仮名) / 蜷川新(著)
承久じょうきゅうノ乱で、この佐渡へ流され給うた順徳じゅんとく上皇の黒木くろき御所ごしょやら、日蓮上人が氷柱つららの内に幽居した塚原ノ三昧堂まいどうなどへも、まいってみた。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御主人はうしろ黒木くろきの柱に、ゆっくり背中を御寄せになってから、寂しそうに御微笑なさいました。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)