黒奉書くろぼうしょ)” の例文
かねてから三衣袋にひそませておいた黒奉書くろぼうしょあわせ一枚、風をはらませてフワリと身にまとい、目立たぬ色の膝行袴たっつけをりりしくうがち、船底の板子を二、三枚はねのけた。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)