“黒具足”の読み方と例文
読み方割合
くろぐそく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はッとして身をしずめた忍剣にんけんが、ふりかえってみると種子島たねがしまをもったひとりの黒具足くろぐそくが、虚空こくうをつかみながら煙のなかであおむけにそりかえっている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
龍太郎は見るより舌うちして、伊那丸とともに、濠端のやなぎのかげに身をひそませていると、まもなく、松明たいまつを持った黒具足くろぐそくの武士が十四、五人、目の前をはしり抜けたが、さいごのひとりが
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)