黄茸きたけ)” の例文
そよぐ風よりも、湖のあおい水が、蘆の葉ごしにすらすらと渡って、おろした荷の、その小魚にも、蕈にもさっとかかる、霜こしの黄茸きたけの風情が忘れられない。
小春の狐 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)