鹿野山かのうざん)” の例文
片づけてみせるからお前たちはどうでもいいようにするがいい。いずれ土用のたつの日にゃ、鹿野山かのうざんでお目にかかるからな。あばよ
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鹿野山かのうざんという山一つ越せば、日蓮にちれん誕生寺たんじょうじで知られた小湊こみなとへ出られることをも知りました。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
九月六日 九月十六日、句一歩鹿野山かのうざん神野寺じんやじ晋山式しんざんしき。句一歩に贈る。
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
こゝは鹿野山かのうざんの峯つゞきにして、眼界いとひろし。
房州紀行 (旧字旧仮名) / 大町桂月(著)
では、どうせ土用の辰の日には、鹿野山かのうざんで顔をそろえる約束のあること、ここをひきあげて、一先ず上総かずさの方へ足を抜こうか。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
七 鹿野山かのうざんを越えて
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「さて、つぎの寄合は土用のたつの日とする。場所は河岸かしをかえて上総かずさ鹿野山かのうざん、場所は上総の鹿野山」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)