“鹿野文八”の読み方と例文
読み方割合
かのぶんぱち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから間もなく鹿野文八かのぶんぱちが呼ばれ、旨をうけて、近くの不老沢ふろうざわに住んでいる西山の老職格たる大森典膳おおもりてんぜんを夜中ながら呼び迎えに駈けてゆく。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも、その側にまた、べつな侍が三人、おごそかな顔して待っていた。それも西山荘のお抱え鹿野文八かのぶんぱち剣持与平けんもちよへい、もうひとり樫木万右衛門かしぎまんえもんである。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鹿野文八かのぶんぱちが出て行った。まもなく庭面にわものほうに恟々おずおずした人影が立った。勘太は、貴人に対する礼を知らない。文八に教えられて、いわれるままに地へ坐った。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)