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鴟尾
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しび
ふりがな文庫
“
鴟尾
(
しび
)” の例文
その代り又
鴉
(
からす
)
が
何處
(
どこ
)
からか、たくさん集つて來た。
晝間
(
ひるま
)
見
(
み
)
ると、その鴉が
何羽
(
なんば
)
となく輪を描いて高い
鴟尾
(
しび
)
のまはりを
啼
(
な
)
きながら、飛びまはつてゐる。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ひどく寸のつまっている
大棟
(
おおむね
)
も、この夜は気にならず、むしろその両端の
鴟尾
(
しび
)
の、ほのかに、実にほのかに、淡い金色を放っているのが、拝みたいほどありがたく感じられた。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
その代りまた
鴉
(
からす
)
がどこからか、たくさん集って来た。昼間見ると、その鴉が何羽となく輪を描いて、高い
鴟尾
(
しび
)
のまわりを啼きながら、飛びまわっている。
羅生門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
大棟
(
おおむね
)
の両端にある
鴟尾
(
しび
)
のはね返った形や、屋根の四隅
降
(
くだ
)
り
棟
(
むね
)
の末端にある鬼瓦の巻き反ったようにとがった形が、言い現わし難いほど強い力をもって全体を引きしめているのに見てもわかる。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
“鴟尾”の解説
鴟尾(しび)とは、瓦葺屋根の大棟の両端につけられる飾りの一種である。訓読みではとびのおと読む。沓(くつ)に似ていることから沓形(くつがた)とも呼ばれる。鴟吻(しふん)とも。
(出典:Wikipedia)
鴟
漢検1級
部首:⿃
16画
尾
常用漢字
中学
部首:⼫
7画
“鴟”で始まる語句
鴟梟
鴟