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鱲
ふりがな文庫
“鱲”の読み方と例文
読み方
割合
からすみ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
からすみ
(逆引き)
小
(
ちいさ
)
な
汚
(
きたなら
)
しい
桶
(
おけ
)
のままに
海鼠腸
(
このわた
)
が載っている。小皿の上に
三片
(
みきれ
)
ばかり赤味がかった
松脂
(
まつやに
)
見たようなもののあるのは
鱲
(
からすみ
)
である。
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
お増は髪を
丸髷
(
まるまげ
)
などに結って、台所で酒の支度をした。二人で広小路で買って来た
餉台
(
ちゃぶだい
)
のうえには、男の好きな
鱲
(
からすみ
)
や、
鯛煎餅
(
たいせんべい
)
の
炙
(
あぶ
)
ったのなどがならべられた。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
水戸には今だに東湖の
模倣者
(
まねて
)
も少くない事だから、さういふ人達にとつて、東湖が俺は
鱲
(
からすみ
)
が好きだと言はないで、やつこ豆腐で辛抱したのは、どれだけ
幸福
(
しあはせ
)
だつたかも知れない。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
鱲(からすみ)の例文をもっと
(5作品)
見る
鱲
漢検1級
部首:⿂
26画
“鱲”のふりがなが多い著者
三遊亭円朝
徳田秋声
薄田泣菫
永井荷風