高翔こうしょう)” の例文
ただここに蜀の遊軍高翔こうしょうと張翼とが、救援に来てくれたため、からくも血路をひらき得て、趙雲はようやく敗軍を収めることができた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こういうものの間に精神が高翔こうしょうしているんです! 我輩も多少はその……ときに、あなたはリヴィングストンの手記をお読みになりましたか?
即ちすべての倫理感は、本質上での美感に属し、詩と同じき高翔こうしょう感や陶酔感やを、その「感情の意味」に於て高調する。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
日々起こる小事件も、哲学、詩歌の高翔こうしょうと同じく人種的理想の評論である。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
これに反して叙事詩は、主観によって事実を見、感情の高翔こうしょうした気分によって、歴史を詠歎えいたんしようとするのである。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
……まことに、街亭は全作戦地域の急所でした。一たんここの防ぎが破れだすと、魏延ぎえん高翔こうしょう、その他のたすけも、ほとんど、どうすることもできません。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは人生の汚穢おわいを描き、醜悪を暴露することによって、一種の征服的なる権力感へ高翔こうしょうしようと言うのである。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
しかし、その途中で、蜀の高翔こうしょうが率いる輸送隊にぶつかったので、戦いは、曠野の遭遇戦に始まった。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
右将軍玄都侯 高翔こうしょう
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)