高番たかばん)” の例文
春照しゅんしょう高番たかばんという陣屋に、夜もすがら外にはかがりを焚かせ、内は白昼のように蝋燭ろうそくを立てさせて、形勢穏かならぬ評議の席がありました。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
高番たかばんとは川柳の中での王宮や神秘の世界を主題としたものの謂であるが、剣花坊高番句中の優なるものと云つてよからう。
大正東京錦絵 (新字旧仮名) / 正岡容(著)