高声器こうせいき)” の例文
その声は、司令室や操縦室の高声器こうせいきからもはっきりでていたので、いあわせた者は、みんなそれを聞くことができた。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
ペンチに針金はりがねに電池に、それから真空管しんくうかんにジャイロスコープに、それからその不思議なモートルにクランク・シャフトに発条はつじょうにリベットに高声器こうせいきに……
こは何ごと、と全員はおどろいて、あるいは甲板にかけあがり、あるいは高声器こうせいきの方に聞き耳をたてた。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)
長造は、床の間に置いてある高声器こうせいきのプラグを入れた。ブーンと唸って、高声器に、電気がきた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「失礼ですが、お嬢さんは、どこにいて、われわれを見ていられるのですか。お嬢さんの声が、この木にとりつけてある高声器こうせいきからでて来ることは分かっていますがね」
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
小さな高声器こうせいきと、そして小さなマイクとが入っていたとすると、本人は遠くにいながら、その蜘蛛のいる附近の話ごえを、盗みぎきすることもできるであろうし、また、遠くから
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
くわしくいうと極超短波きょくちょうたんぱを使う無線電話機で、耳のところに小型の高声器こうせいきがあり、のどの両脇にマイクロホンがあたっていて、空気服を着ている人は空気服の中で普通にしゃべれば
三十年後の世界 (新字新仮名) / 海野十三(著)
スイッチが入って、ドイツ放送局のアナウンサーの声が高声器こうせいきから流れだした。
室内の高声器こうせいきから、とつぜん警戒警報が伝えられた。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
高声器こうせいきが、がくがくと、ひどい雑音をたてた。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
高声器こうせいきが鳴った。
海底大陸 (新字新仮名) / 海野十三(著)