高利アイス)” の例文
で、仮に一歩を譲るさ、譲つて、高利アイスを借りるなどは、紳士たるもののいともづべきおこなひと為るよ。さほど慚づべきならば始から借りんが可いぢやないか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
高利アイスを世話して、口銭を取る。酒を飲ませておながれ頂戴。切々せつせつ内へ呼び出しちゃ、花骨牌はなふだでもきそうに思ってるんだ。何の事はない、美少年録のソレ何だっけ、安保箭五郎直行あほのやごろうなおゆきさ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「それは固より御同感さ。けれども、紳士が高利アイスを借りて、栄と為るに足れりとふに至つては……」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そこで、敏捷びんしような女には違無い、自然と高利アイスの呼吸を呑込んで、後には手の足りん時には禿の代理として、何処どこへでも出掛けるやうになつたのは益す驚くべきものだらう。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)