“骸炭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
コオクス60.0%
がいたん20.0%
コークス20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
壁に塗り込んだ、古風な煖炉に骸炭コオクスの火がきたない灰をかぶっていて、只電燈だけが景気好く附いている。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
骸炭がいたんのザクザクした道をはさんで、煤けた軒が不透明なあくびをしているような町だった。駄菓子屋、うどんや、屑屋くずや、貸蒲団屋、まるで荷物列車のような町だ。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
近頃ある人が金剛石を真空管内に封入し、これに強い陰極線を当ててみたところが、金剛石は摂氏二千度近く熱せられ真黒な骸炭コークスに変化したそうである。
話の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)