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飢餓
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うえ
ふりがな文庫
“
飢餓
(
うえ
)” の例文
こうして合戦が長びくにつれて国内の
飢餓
(
うえ
)
は日一日と、益〻暴威を
逞
(
たくま
)
しゅうし、とうとう町々辻々に
餓莩
(
がひょう
)
横仆
(
よこた
)
わる有様となった。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
かんかん虫のトム公は、領土の人民を見廻るように、時々、自分の住んでいるイロハ長屋の
飢餓
(
うえ
)
をさがし歩いた。
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここは伊那家の管領地の高遠城の城下町で、
飢餓
(
うえ
)
に迫った人々が、大地をのたうち廻わりながら口々に
罵
(
ののし
)
り騒いでいる。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
劇
(
はげ
)
しい
飢餓
(
うえ
)
は往々にして酒に酔ったような状態を其人に起こさせるものであるが、
尠
(
すくな
)
くも彼には
左様
(
そう
)
であった。
人間製造
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
飢餓
(
うえ
)
が目前に迫っている。木の根木の皮草の
茎
(
くき
)
松笠までも食い尽くした。伊那の高遠の十里四方には生色あるものは一つもない! ——怨めしいのは伊那のご領主伊那五郎盛常殿じゃ
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“飢餓”の意味
《名詞》
飢 餓(きが 「饑餓」の「同音の漢字による書きかえ」)
食物が無くなり飢えること。
(出典:Wiktionary)
飢
常用漢字
中学
部首:⾷
10画
餓
常用漢字
中学
部首:⾷
15画
“飢餓”で始まる語句
飢餓困憊