“食道癌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しよくだうがん66.7%
しょくどうがん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて食道癌しよくだうがんの男が退院した。胃癌ゐがんの人は死ぬのは諦めさへすれば何でもないと云つて美しく死んだ。潰瘍くわいやうの人は段々惡くなつた。
変な音 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
最後に僕の知つてゐる頃には年とつた猫背ねこぜの測量技師だつた。「大溝おほどぶ」は今日こんにち本所ほんじよにはない。叔父もまた大正の末年ばつねん食道癌しよくだうがんを病んで死んでしまつた。
本所両国 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それから一日二日して自分はその三人の病症を看護婦からたしかめた。一人は食道癌しょくどうがんであった。一人は胃癌いがんであった、残る一人は胃潰瘍いかいようであった。
変な音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)