飛獣ひじゅう)” の例文
げにや、一方の李逵は、そのぶこと、まさに飛獣ひじゅうのようだった。背に老母を負い、星影青い夜を衝いて、またたくまに、隣県との山ざかい、沂嶺きれいのいただきへかかっていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)