顔脂かおあぶら)” の例文
むしろその恬淡てんたんさに、重盛のほうが抜駈ぬけがけされたような心地だった。父の顔はそれを云ってしまうと、さばさばと朝らしいりを顔脂かおあぶらに見せているのだった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)