顔昵懇かほぢつこん)” の例文
子煩悩の鉄斎翁は、その枕もとに坐つて、幾人いくたり顔昵懇かほぢつこんの医者の名を想ひ出してはみたが、誰ひとり可愛かあいい息子の病気を診て貰はうといふ気はしなかつた。