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顋鬚
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あごひげ
ふりがな文庫
“
顋鬚
(
あごひげ
)” の例文
女蘿
(
さるおがせ
)
が女の髪のようにさがった大きな栂の木の陰から、
顋鬚
(
あごひげ
)
の真白な老僧がちょこちょこと出て来て半兵衛の前に立ち塞がって両手を拡げた。
山の怪
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
かつて筆者が不精で
顋鬚
(
あごひげ
)
を剃るのを怠っているのを見付けた時「あごひげなんか延ばして大家になっちゃ駄目だぞ」
工学博士末広恭二君
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
神父は
顋鬚
(
あごひげ
)
を引張りながら、考え深そうに
頷
(
うなず
)
いて見せた。女は
霊魂
(
れいこん
)
の助かりを求めに来たのではない。肉体の助かりを求めに来たのである。しかしそれは
咎
(
とが
)
めずとも
好
(
よ
)
い。肉体は霊魂の家である。
おしの
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
『ぢや何だ、眞黒な
顋鬚
(
あごひげ
)
を生やした男で、
放浪者
(
ごろつき
)
みたいな?』
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
顋
漢検1級
部首:⾴
18画
鬚
漢検1級
部首:⾽
22画
“顋”で始まる語句
顋
顋髯
顋下
顋髭