面揃めんぞろ)” の例文
「ナニその、壬生狂言と申しましてな、近いうち面揃めんぞろえがござりまする。当年は、この通り乱世でございますから、どうなることでございますか」
二十五座の神楽師かぐらし面揃めんぞろいをさせて見た方がよっぽど手間がかからない——こんな無意味な旅行を、あんな頭の空っぽな女親方を案内にして歩いて、それで自分というものが慰められているほど
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)