“青衣”の読み方と例文
読み方割合
せいい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近くから澄んだきぬたの音がれてくる。うかがえば青衣せいいまとった一人の女が調子も静に砧をたたく。凡ての村がさながら一つの庭で、川辺の堤に寄り沿って静に集る。
全羅紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
すると、岡のふもとから身に青衣せいいをまとい、頭に逍遥頭巾しょうようずきんをいただいた人影が、杖をひいて登ってきた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
老女は亀の眼の赤くなっているのに驚いて、早々にこの城内を逃げ出すと、青衣せいいの童子が途中に待っていて、われは龍の子であるといって、老女を山の高い所へ連れて行った。