霜曇しもぐも)” の例文
それから四五日たったのち、——ある霜曇しもぐもりの朝だった。保吉は汽車をとらえるため、ある避暑地の町はずれを一生懸命に急いでいた。路の右は麦畑、左は汽車の線路のある二間ばかりのつつみだった。
寒さ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)