霊域れいいき)” の例文
「ふウむ。霊域れいいきの広さは、なかなか一ぼうには出来んのだな。またと、かかる山へ参ることもあるまい。ひとつ明朝は、ここの全堂閣を、遊覧させてもらおうぞ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……が、数百年このかた、国家鎮護の霊域れいいきとあがめられている叡山を焼き払えなどという乱暴な御命令には、臣として——いや臣なればこそです——なおもって、仰せに従うわけにはまいりません
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)