“雑喉場”の読み方と例文
読み方割合
ざこば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「船浦戸に入りて雑喉場ざこばの前を過る時種崎の方の岸に見とるらしき女夏に似たり。」
『団栗』のことなど (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
雑喉場ざこばの前に日本式の小さい帆前が一艘ついて、みぎわには四、五人ほど貝でも拾っている様子。伝馬に乗ってかいを動かしている女の腕に西日がさして白く見える。どうやら夏のようにも思われる。
高知がえり (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)