雇和尚やといおしょう)” の例文
一ツ狭い間をいた、障子のうちには、があかあかとして、二三人居残った講中らしい影がしたが、御本尊の前にはこの雇和尚やといおしょうただ一人。もう腰衣こしごろもばかり袈裟けさもはずして、早やお扉を閉める処。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)