雄敵ゆうてき)” の例文
仮に新九郎の夢を憶測すれば、それは終生の雄敵ゆうてき鐘巻自斎のかたちか、分れ難きを分れている可憐な千浪の姿であらねばならぬけれど、今朝の新九郎は、夢みている人にしては余りに淋しい寝顔である。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夢寐むび雄敵ゆうてきあらわ
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)