隣邸となりやしき)” の例文
「そこです、」と、背後うしろから声を懸けたのは、二度目を配る夕景の牛乳屋の若者わかいもので、言い棄てると共に一軒置いて隣邸となりやしきへ入った。おもうにこの横町へ曲ろうというあたりで、処を聞いたものらしい。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)