隆国たかくに)” の例文
僧正の親は、僧正自身がもう七十すぎの老人であるから、ことわるまでもなく、世にはいない人だが、宇治の亜相あそうと人びとから愛称され、皇后宮大夫をも勤めていた宇治大納言隆国たかくにであった。
やあ、皆のもの、予が隆国たかくにじゃ。大肌ぬぎの無礼はゆるしてくれい。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)