陳達ちんたつ)” の例文
うんにゃ、そんなことアべつにしても、この陳達ちんたつには自信がある。生れ故郷の鄴城ぎょうじょうでは、長鎗ながやり跳澗虎ちょうかんこといわれたおれだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「やってるぞ。あの火を見ろ。陳達ちんたつはもう九紋龍の家へ乗りつけている。兄貴の難を見捨ててはおけまい。急ごうぜ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
陳達ちんたつもぼやいていたが、どう考えても、こいつあ、やっぱり華陰県の県城で、布令ふれを廻しゃあがったせいだろうぜ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)