阿蘭陀おらんだ)” の例文
承塵なげし造りの塗ガマチに赤銅七子ななこの釘隠しを打ちつけた、五十畳のぜいたくな大広間の正面に金屏風を引きまわし、阿蘭陀おらんだ渡りの大毛氈を敷きつめ
顎十郎捕物帳:20 金鳳釵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
爲しをり不※ふと阿蘭陀おらんだの名醫より傳習でんじゆしたりし稀代きたい妙藥めうやくテレメンテーナと稱物いふものにて則ち癲癇てんかん良劑りやうざいなり然れども今のしなのみならず阿蘭陀おらんだ人より傳へられたる奇藥きやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
阿蘭陀おらんだ商人あきびとたちは自らの生業なりはひのためにこれをのこしき
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)