阿波守あわのかみ)” の例文
そこで、当番御目付土屋長太郎、橋本阿波守あわのかみは勿論、大目付河野豊前守こうのぶぜんのかみも立ち合って、一まず手負いを、焚火たきびかつぎこんだ。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
長常という彫物師は類なき上手なり、円山主水応挙も絵の上手なりしが、智恩院宮諸太夫樫田阿波守あわのかみという人長常に小柄こづかを彫りてよ、応挙の下絵を書かせんとあつらえければ長常うべないたり。
一、松平阿波守あわのかみ様、(阿州徳島藩主)御浜御殿おはまごてん
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)