“間色”の読み方と例文
読み方割合
かんしょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
常に春信の色彩軟かき調和を慕ひて不透明なる間色かんしょくを用ひまた時として湖龍斎こりゅうさいに見るが如き淡き透明なるたんを点ず。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
朱鷺色ときいろや、黄や、緑や、その間色かんしょくの雑多なペンキで、にぎにぎしく塗りあげられているので、古い三色版画のミシシッピー河のショオ・ボートにそっくりなようすをしている。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
彼は自在に多数の反対色を用ふれども巧みにこれを中和すべき間色かんしょくの媒介を忘れざるが故に、その画面は一見甚だ清楚せいそにして乱雑ならず、常に軽く軟かき感情を与ふ。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)