間内まうち)” の例文
離座敷の正面には格之助の死骸らしいものが倒れてゐて、それに衣類をおほひ、間内まうちの障子をはづして、死骸の上を越させて、雨戸に立て掛け、それに火を附けてあつた。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
古びた田舎家いなかや間内まうちが薄ぐらくなって、話す人の浴衣ゆかたばかり白く見える。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)