長物ちやうぶつ)” の例文
別なことばでいふとこぼたねだ。だから母夫人の腹に、腹の違ツたあにか弟が出来てゐたならば勝見家に取ツて彼は無用むよう長物ちやうぶつであツたのだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
テムプル先生、その子の髮はすつかりつてしまはなければいけません。明日床屋をよこす事にします。それに外にもまだ、この無用の長物ちやうぶつ矢鱈やたらと持つてゐる娘が大分あるやうだ。
ぐん官吏共くわんりどもでもみなつま無用むよう長物ちやうぶつだ。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)