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長上衣
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スヰートカ
ふりがな文庫
“
長上衣
(
スヰートカ
)” の例文
「後生だからひとつ聴かせてくんなよ、兄弟! おらがいくら頼んでも、その忌々しい⦅
長上衣
(
スヰートカ
)
⦆の由来を聞かせてくれねえんだよ。」
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
ところが、ある日の夕方のこと、一人の男が入えつて来て、⦅さあ、
猶奴
(
ジュウ
)
、おいらの
長上衣
(
スヰートカ
)
を返してもらはう!⦆つて言ふだよ。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
だもんで女商人はひどくそれを不思議に思つただが、やがてそれが何もかも、てつきりその赤い
長上衣
(
スヰートカ
)
のせゐだと気がついただ。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:03 ソロチンツイの定期市
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
卓子のはじには村長の与党の一人である村役人が、主人に対する敬意から
長上衣
(
スヰートカ
)
を一著に及んで、煙管をスパスパやつてゐる。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
自分の寝台の枕もとにおいてある
長上衣
(
スヰートカ
)
を遠くから見て、てつきり悪魔がうづくまつてゐるのぢやないかと思つたことも再々のことでな、それが嘘なら
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
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薄羅紗の
長上衣
(
スヰートカ
)
のうへから銀絲で刺繍をした帯をしめ、口に
煙管
(
パイプ
)
をくはへたまま、女たちにむかつて媚びるやうな踊り方をしながら、ときどき
戯口
(
ざれぐち
)
をきいた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
彼等の大部分はマントを著てゐたが、その下からは、白か、また中には紺の
長上衣
(
スヰートカ
)
が覗いてゐた。おしなべて、どの顔にもこの顔にも、お祭り気分が漂つてゐた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
それなら心配おしでないよ、誰もゐやしないし、今夜は
暖
(
あつた
)
かだよ。もしか誰ぞが来ても、おれがお前を
長上衣
(
スヰートカ
)
にくるんで、おれの帯をまいて、両腕で隠してやるよ。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
やつと五番目の御間へとほると、金色燦然たる宝冠を戴き、
真新
(
まつさら
)
な鼠色の
長上衣
(
スヰートカ
)
に、赤い長靴を履かれた女帝が、御座所で黄金いろの
煮団子
(
ガルーシュカ
)
を召しあがつておいでになつたこと
ディカーニカ近郷夜話 前篇:06 紛失した国書
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
天にも
晴
(
はれ
)
にも掛換のない一枚看板の鼠いろの
長上衣
(
スヰートカ
)
より他には持ちあはせがなく、それも、気のきいた猶太人の
衣嚢
(
かくし
)
の中にある金貨の数よりも多く穴があいてゐるといつた代物であつた。
ディカーニカ近郷夜話 前篇:04 イワン・クパーラの前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
哥薩克の
長上衣
(
スヰートカ
)
を著こんだ、鼻の先きの紫色をした女が手を振りながら叫んだ。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:02 降誕祭の前夜
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
祖父は
長上衣
(
スヰートカ
)
を著て、帯をぎゆつと緊め、鋤とシャベルを小脇に、帽子を頭にかぶつてから、
濁麦酒
(
クワス
)
を一杯ひつかけると、その口を着物の裾で押し拭つて、真直ぐに祭司の野菜畑をさして出かけた。
ディカーニカ近郷夜話 後篇:05 呪禁のかかつた土地
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
村長はしやれた
服装
(
なり
)
には我慢のならない方で、いつも黒い
自家織
(
うちおり
)
の羅紗で仕立てた
長上衣
(
スヰートカ
)
をまとひ、色染めの毛織の帯をしめてゐるが、女帝のクリミヤへ行幸の砌りに青い哥薩克外套を著た以外には
ディカーニカ近郷夜話 前篇:05 五月の夜(または水死女)
(新字旧仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
長
常用漢字
小2
部首:⾧
8画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“長上”で始まる語句
長上下
長上
長上着
長上者