鑑別かんべつ)” の例文
この鑑別かんべつのできる植木屋さんはごくわずかで、その人たちが家の秘法ひほうにして他へもらさないことにしてあるので、植木屋仲間なかまでも
いな、人のしたことが、はたして親切であるか不親切であるか、その区別すらもなかなかしない。また人が我がためにしてくれたことの程度は、はなはだ鑑別かんべつしにくいものである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
所謂いはゆる銅脈といつた種類で、銅の臺にたくみな金鍍金きんめつきをほどこした細工物で、素人しろうと目には眞物の小判と鑑別かんべつがつかなかつたばかりでなく、贋造貨幣がんざうくわへい犯人の一番むづかしい使用法が巧妙で