鏑木かぶらぎ)” の例文
泉鏡花さんや鏑木かぶらぎ清方さんなどは今でも贔屓ひいきにしておられるそうで、鏡花の句、清方の絵、両氏合作の暖簾のれんが室内屋台の上に吊るされている。
早稲田神楽坂 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
鏑木かぶらぎ清方、鳥居清忠、久保田米斎、同金僊、つづいて寺崎広業、山岡米華、中村不折、荒木十畝じっぽ、池上秀畝、小室翠雲、荒井寛方の諸画伯いずれも早い方、以来文士
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)
そして、鏑木かぶらぎ清方の插画の風情のものだった。そういうことがわかったのは、ゆきのおまはんの由来を理解したよりもあとのことだし、「ねぶか」よりもあとのことであった。
菊人形 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
転じて大正年間、生存の美人画家……芳年系統の鏑木かぶらぎ清方、京都の上村松園、いずれも腕はたしかで、美しい人を描くには描くが、その美人には良否共に、魅力と、熱が乏しい。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
先日ある会で画家の鏑木かぶらぎ清方氏と池田輝方氏とが出会つて
同 香取郡古城村大字鏑木かぶらぎ蟹打台かにうちだい
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)