鍵語キイ)” の例文
その時はなんだかわからなかったのだが、これは、先の革帯かわおびから出た本文の暗号を読む鍵語キイで、これがなくては、その複雑きわまる暗号文はとうてい読みえないところだった。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
暗号は頻繁ひんぱんに切り換えることになっているが、その新しい鍵語キイなどはとても書留やなんかでは送れないから、そこでこの外交郵便夫というのが選ばれて、身をもって逓送ていそうの任に当る。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)