“錦出”の読み方と例文
読み方割合
にしきで100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
錦出にしきでの皿にも、あくどい色の食物が、あたりの空気にふさわしく盛ってあった。朱塗の燭台には、ひとつひとつみだらな灯があがっている。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その白粉おしろいぎたない女達が、鏡台をならべて、脱ぎ捨てた衣裳のなかに行儀わるく坐っている所へ、すしを食べ散らした錦出にしきでの大皿や、たばこ盆や、団扇うちわや、乱れ箱やらが雑然と同居していて
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)