“鋲乗物”の読み方と例文
読み方割合
びょうのりもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
為に、要路の人々へも御方の羽振りがけて、事あれば大奥へも立ち入り、間には鋲乗物びょうのりもの、遊山や芝居見物に人の眼をみはらせている。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小笠原の家臣は、華麗かれい鋲乗物びょうのりものを支度して、月下を燦々きらきらと、龍山公のお孫を迎えるべく蔵前片町へ出向いて行った。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
濠端ほりばたにたって、なにやら祈祷いのりをささげている伴天連をみかけて、美しい夫人が鋲乗物びょうのりものめさせた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)