銀丹ぎんたん)” の例文
打ち囲んで案じる人々の顔は、医師の一挙一動、また芥子粒けしつぶほどな銀丹ぎんたん(神薬)をその歯の間にふくませて、うまくのどへ落ちるかどうか。それさえ固唾かたずを呑む思いで、時たつのも忘れていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)