“鉄糞”の読み方と例文
読み方割合
かなくそ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは大変貧しそうな老い衰えた小男で、陽に焼けた皺だらけの小さい顔は鉄糞かなくそで出来ているようにきたならしい。
死の航海 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
間口二間奥行二間半ほどの、木造小舎である、この小舎の後ろから、穂高岳は、水の綺麗に澄んでいる池を隔て、鉄糞かなくそで固めたように、ドス黒く兀々ごつごつとして、穹窿形きゅうりゅうけいの天井を
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)