金包かねづゝみ)” の例文
と云うから、重二郎はかねて用意をして来た風呂敷へ金包かねづゝみを包んで腰へしっかり縛り付けました。
勝手を知った庭伝いに卵塔場らんとうばへ廻って自分の居間へ参り、隠して有りました所の金包かねづゝみを取出して、丁度百六拾金ばかり有りますのを、是を懐中へ入れて、そっと抜け出して来ました。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
おいさは帯のあいだへ手を入れて取出す金包かねづゝみを重二郎の前に置き。