野駈のがけ)” の例文
そして放鷹もあまりせず、ほんの野駈のがけ程度にすまし、携帯の茶の湯道具を取り出させて野立てで一服のんだりしてすぐ帰りを命じた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中里御鳥見組頭の阿部白翁はくおうは、近年はもうお野駈のがけの供にもいて行けなかった。中風で、人と話すにも、変なしわが、顔を斜めに、絶えず横切るのである。
御鷹 (新字新仮名) / 吉川英治(著)