“のがけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
野掛50.0%
野駈50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
川崎の大師へ参詣かたがた……は勿体ないが、野掛のがけとして河原で一杯、茶飯と出ようと、四谷よつや辺の大工左官など五六人。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と是からおまんまを喫べさせて帰しました。さて秋月喜一郎は翌日野掛のがけ姿なりになり、弁当を持たせ、家来を一人召連れてばゞアの宅を尋ねてまいりました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そして放鷹もあまりせず、ほんの野駈のがけ程度にすまし、携帯の茶の湯道具を取り出させて野立てで一服のんだりしてすぐ帰りを命じた。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
中里御鳥見組頭の阿部白翁はくおうは、近年はもうお野駈のがけの供にもいて行けなかった。中風で、人と話すにも、変なしわが、顔を斜めに、絶えず横切るのである。
御鷹 (新字新仮名) / 吉川英治(著)