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醜怪
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しうくわい
ふりがな文庫
“
醜怪
(
しうくわい
)” の例文
恐らくあの修驗者は、内儀の美色に引寄せられて、灯に迷つて來る
醜怪
(
しうくわい
)
な昆蟲のやうに、夜中にノコノコ這ひ出して來たことでせう。
銭形平次捕物控:219 鐘の音
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それも、義理や誤魔化しで泣くのではなく、聲をあげて泣く姿は、
譬
(
たと
)
へやうもなく
醜怪
(
しうくわい
)
で、八五郎などは
銭形平次捕物控:315 毒矢
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
百松は、
萬筋
(
まんすぢ
)
の單衣を端折つて、舞臺の上に
跼
(
かゞ
)
みました。蝋燭をかゝげると、縛られたお村の顏よりは、自分の
醜怪
(
しうくわい
)
な顏の方が、灯りの眞ん中へヌツと出ます。
銭形平次捕物控:016 人魚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次が指さしたのは、昨日佐原屋の裏へ來てゐた、
醜怪
(
しうくわい
)
な躄の乞食老爺でした。
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
息の通つて居るうちは、それは美しくも色つぽくもあつたことでせうが、猪や熊を捕る虎挾みで絞め殺されたお豐の死に顏は、
醜怪
(
しうくわい
)
で不氣味で、二た眼とは見られぬ物凄い有樣だつたのです。
銭形平次捕物控:197 罠に落ちた女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“醜怪”の意味
《名詞》
醜怪(しゅうかい)
醜く異常な状態であること。また、そのようなさま。
(出典:Wiktionary)
醜
常用漢字
中学
部首:⾣
17画
怪
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
“醜”で始まる語句
醜
醜男
醜態
醜女
醜悪
醜聞
醜婦
醜穢
醜陋
醜草