“鄙著”の読み方と例文
読み方割合
ひちょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは今茲こんじ甲子の春正徳寺に赴きその孫女に面会した。その時聞き得た南園の逸事談は『葷斎くんさい漫筆』と題した鄙著ひちょに記してあるのでここには言わない。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ことニ有隣舎所在ノ地ノ風土人物ニ関スルヤ予ハイマダカツテソノ地ニいたリシ事ナキヲ以テ鄙著ひちょノ遺脱謬誤びゅうご最甚シキモノアルガ如シ。予石黒氏ノ書ヲ読ミおおいニ悟ル所アリ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)