おくぶか)” の例文
われ豈逍遙子が如きシエクスピイヤにおくぶかき人に向ひてことあたらしく教ふべきことあらむや。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
瞰下みおろす左の谷は黒木の茂ったおくぶかい子酉川の上流で、脚の下は百尺の懸崖である。岩間には低い灌木が生えていて、日蔭かずら、苔桃こけもも小岩鏡こいわかがみなどが目に入る。此岩峰は地図に記載してない。
秩父の奥山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)