遠賀おんが)” の例文
遠賀おんが川の浸水区域になる田圃たんぼと、野菜畑の中を、南の方飯塚に通ずる低い堤防じみた街道の傍にポツンと立った藁葺小舎わらぶきごやで、型の如く汚れた縄暖簾なわのれん
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そこでまず持前の多弁を弄するが、オガという地名の今も存するのは、第一には筑前の岡の湊すなわち蘆屋を中心とした現在の遠賀おんが郡の海角である。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
遠賀おんが川を渡り隧道を越して、炭坑の社宅や坑夫小屋に行商して歩くようになった。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
父は九歳の時に遠賀おんが郡の芦屋あしやで、お祖父様の夜網打ちの艫櫓ともろを押したというから、相当水泳が上手であったらしい。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ただし遠賀おんが川は大河にて水流盛んなればしからずとあるのを見て、いよいよそうめていたのである。しかしさらに細かく考えてみると、物は単純には断ずることができぬ。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
筑前遠賀おんが郡黒崎村大字熊手字京良城
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
筑前遠賀おんが郡八幡町大字尾倉字多々羅
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
同 遠賀おんが郡 10
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)